これまで要項からコンセプトを設定し、
コンセプト
全体的なふるまい:観光客がゆったりな時間を島民と過ごす。
と「機能・所要室」から、設計者がこの場所に必要とかんがえる人の「ふるまい」を導きました。
この人の「ふるまい」は大きく4つの「主なるふるまい」に抽象化ました。
A:島民と島外のひとがのんびり語らいながら食事をする
B:観光客が沖縄文化でゆっくりと遊ぶ
C:観光客が買い物を島民との会話を楽しみながらする
D:研究者が自然を感じながらのびのびと研究する
これらの、互いの関係を面積と併せて定めたものが「ふるまい関係図」です。
この図から分かる通り、「ふるまい」はひとつの用途に限定しにくいものばかりです。それでBuild Live Japan事務局より要綱で提示された「機能・所要室」はひとつの「ふるまい」に複数当てはまる場合があります。
そのため、面積の割り振りには、各「ふるまい」がに適した環境などの条件を設定し評価表としてまとめた「部分と全体の評価項目」を参照しながら、近しい「機能・所要室」を選び、適した規模を与えました。
コノハズクチームV字モデル図での位置としては左側の「下り」のプロセスを歩んでいます。
分解しながらスタディに向かっています。
次に「ふるまい」を敷地に置くために、「場所のポテンシャル」を読みました。
具体的には
行動シミュレーションでの踏み率表示(青:高、灰:低)
行動シミュレーションでの踏み率表示の分析(青:高、灰:低)
・空気環境解析(Flow Designer)
風環境のを解析しました。
こうした現地の解析は設計者にとって、敷地周辺の見えにくいポテンシャルを気づかせるツールとして用いています。
9/1 14:50
ゾーニングはこれらの情報を取り込み案を作成しました。
9/1 15:00
風解析ではハプニングがありました。
夏の日常時と台風時の風環境解析を100時間前にしていましたが、当日になって、より詳細にメッシュを切って、防風林も再現して解析を行ったところ、風の流れが事前調査とは異なりました。それにより、北側敷地南東の使い方を再考する必要が出てきました。
まず、100時間前に出した解析結果がこちらです。
しかしながら、メッシュを細かくし、防風林も再現すると、地形、木の高さの影響で南北敷地共に部分によって風の流れが異なることがわかります。
海側敷地では、南側は防風林から風が滲み出してくるようで、一部流れが早いところがあります。
山側敷地では、南東部分からは風が入ってきます。これが台風時になると10m/s以上の強風が流れることが分かりました。
この場所に、もともとは寝る系の「ふるまい」を置いていましたが、天候が悪い時、風が吹き荒れる場所は適していないと気づきました。
9/1 18:30
そこで夕方に入ってからゾーニングを「ふるまい関係図」、「部分と全体の評価項目」、「場所のポテンシャル」を元に次のように変更しました。
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