2014年9月11日木曜日

2014年9月5日金曜日

15.【9/4 25:00 設計】Rhinoceros+Grasshopper日影解析


ひとつひとつのふるまいが誘発される空間をつくるにはどのような光・影環境が適しているのか。この検討では、Grasshopperを利用しています。
モデルの影を表示するコンポーネントを作成し、影の変化を確認しながらパラメトリカルに屋根の形態を作成しています。

GrasshopperとEcotectの組み合わせにより、デザインと解析がシームレスに行われている環境下でのモデル検証となりました。
デザインの作成と解析が同時に行われることの利点は大きく分けて2つあると思います。
1つ目は、短時間で様々なパターンの検証を行うことができること。
2つ目は、その場で他メンバーの合意形成を取ることが出来ること。
この2つの利点により即座にデザインへのフィードバックを行うことができ、短時間でのデザインの高度化へとつながりました。






文責:奥野



14.【9/4 22:00 設計】プランニングスケッチ

ボリューム作成を踏まえ、より具体的な空間をイメージして描いたスケッチです。

プランを考える前にそれぞれがどのような空間を目指すのか、スケッチによりチーム内で共有しました。

これまでのEXODUSによる検証や風・日影解析が具体的なイメージを作成するのに大きく役立ちました。


ボリュームを評価項目に従って評価することによって、案の強みや問題点を把握しました。それにより、プランニングでの方向性を得ることが出来ました。
それをもとにプランニングでの評価軸を作成しました。評価項目を作成することにより、案で達成すべき事項に優先順位(重み付け)を付けることができ、明確な目標をもって作業に取り組むことができます。



また、その評価項目に従って案を見直すことで案の修正はもちろん、この確認作業がそのままユーザーへの説明になります。


私達は共通のデザインコードとして、屋根と壁について考えました。




まず、屋根については傾斜になっている敷地に沿うようなデザインを考えました。海から島の中央に位置する於茂登岳に向かってひとつなぎになるような意図も込めています。また一枚の大屋根ではなく、いくつかの屋根を建築にかけることにしました。石垣島の強烈な日差しを遮って影を作り出したり、明るい光だけは取り入れるようにしています。


壁については、主に色味と形態を考えました。色は沖縄の建築に多く見られる琉球石灰岩を意識して、白っぽい色やアイボリーなどの色を使おうと考えています。形態に関しては、台風時の強い風を防ぐためと快適な風を取り込むために一部分をダイアモンドグリッド、格子、ルーバーにしようと考えています。